24歳な毎日のちょっとした記録

好きなこと、感じたこと、気まぐれ

君の名は

美しかった。

 

涙は出なかった。

でも、「見てよかった」と思える映画だった。

 

映像・音楽・ストーリー

 

全てがギリギリの均衡を保ち、全てが透き通っていた。

沖縄の海のような、限りない透明感

 

音楽で全てを完璧に語りきってもいない。

でもたしかにRADWIMPSの音楽が「君の名は」の世界観を作っていた。

でもそこには美しさがあるだけで、ストーリーを乗っ取ってはいない。

ギリギリのところで全てがバランスを保っている。

 

そのギリギリ感がますます心を揺さぶってくる。

 

忘れちゃうもどかしさ

うまくかみ合わないもどかしさ

でも同じベクトルでお互いを探し続けていたから、最後は自分たちの力でお互いを見つけ出せた。

 

思い出せそうで思い出せない

ギリギリのところまで出かかっているのに、あと少しでわかりそうなのに

 

なにか強烈なメッセージがあるわけではない。

でもそれ以上に心の奥に残るなにかがある。

でもそれが何なのか今の私では表現できない。

 

107分はあっという間で

見終わったあとはまさに、夢から覚めたような感覚だった。

なにかものすごく大事なことをみていたようで、それがなにかわからないモヤモヤ感。

 

今すぐもう一度見たいとは思わない。

だけど、また半年後か1年後に、家でゆっくり見たい。

 

 

---------------------- 

 

この映画が公開されたとき、私はこの作品に微塵も興味が持てなかった。

 

そんな私の興味なんて関係なく、

「君の名は」は瞬く間に社会現象となり、

私の周りみんながこの作品のために映画館へ足を運び、

「最高だった!見てないなんてありえない!」と私に言った。

 

聖地巡礼の写真をみんながみんなInstagramにアップし、

Twitterでは何回見に行ったかを競い合うように投稿していた。

 

この作品が単なるタイムリープ物だと思っていた私はどうしても興味が持てなくて、

何がそこまでみんなをそうさせるのか、全くわからなかった。

 

ふと気が向いた今、

公開してから約10ヶ月、ようやく見に行った。

 

この取り憑かれたような感覚の在り処を探し求めて

みんなが足繁く映画館や四谷へ通っていたのだとしたら、

なんだかその気持ちがわかるような気がする。

 

もっと早くに見ればよかったとも思わない。

でも、今見れて、この作品に出会えてよかった。